ドレスデン・ファイル

自分と母親が怪物達に追われているので雇いたいとハリーにすがってきた少年。少年からお金を受け取ることに躊躇するハリーだが、自らの経験から子供たちが怯える怪物達は大概実存するものであることも知っていた。

死んだ娘の霊を安らかに眠らせて欲しいと悲観に暮れる父親がハリーに助けを求める。そのためには、ハリーが彼女を殺害した者を見つけ出して、正義の裁きを下すということを意味するので、さほど難しいことではない。ただし、今回はそう簡単にはいかないことが発覚。なんと娘の殺害の数時間前に肝心の殺人犯が死んでいたのだった。

儀式的な殺人パターンから事件は狼人間が絡んでいる可能性が濃厚になってきた今、もちろんハリーが引っ張り出されることに。 だが問題は、どうやら狼人間達は犠牲者であって、加害者ではないらしいということだった。

若く美しい女性が盗まれた金を取り戻すのに助けが欲しいとハリーに依頼してくる。間もなくハリーはこの事件と超自然的な極悪の存在の間につながりがあることを発覚。そしてハリーの美しい依頼人が実は彼から隠し事をしていたことも。

シカゴで最もパワフルなヴァンパイア、ビアンカが何者かに殺されそうになった。ビアンカはハリーに助けを求める。数年前にハリーの命を助けたビアンカへの恩返しとして、彼女を陥れようとしている張本人を探し出すことに同意する。

ハリーの事務所にやってきた一見健康そうな男が、自分が死ぬ前兆を見たと言い放つや、突然その場で亡くなってしまった。彼の死を取り巻く暗黒の事情が明らかになるにつれ、ハリーは危険な魔術師との対面を余儀なくされる。同時に、精霊ボブが永遠に頭蓋骨に閉じ込められることを余儀なくした犯罪の真相がとうとう明るみに出るのだった。

大学生の死を捜査していたハリーは、ある手がかりから, かなり奇妙な泥棒組織の存在を知る。生徒たちで結成されたグループ集団が魔術を駆使して幾つものあり得ない窃盗犯罪を犯していたのだ。ハリーは彼らを直ちに阻止しなくてはならない。彼らのやっていることは善に反しているのは勿論だが、放っておくと魔術がそのうち彼ら全員を殺してしまうことになるからだ。

警察がハリーに、とりわけ陰惨で異様な２件の殺人事件の捜査を依頼する。だが、ハリーは黒魔術を実践できる者だとして、彼に対して深い憎悪心を抱く人々から逆にターゲットにされてしまう。さらに悪いことには、シカゴでここまでパワフルな能力を持つものは、評議会員以外ではハリーのみであったため、監督機関・最高評議会の執行人・モーガンやマイから第一容疑者と見なされてしまう。 ハリーは汚名を晴らすために、直ちに真犯人を探し出さなければいけない。そうでないと、昔気質の裁判が彼を待ち受けている。

シカゴ在住の私立探偵ジム・ブレナンが超自然的な手法で殺害される。ハリーは殺人犯を見つけるべく、ブレナンの助手とチームを組まなくてはならない。

彼女がこっそり部屋を抜け出すまでは、ハリーと新しい恋のお相手の情事は万事うまくいっているように見えた。なんと彼女は精霊ボブの髑髏を持ち出したのだ。 ハリーは精霊ボブの居所を探し出し、彼を長年の宿敵の元から救わなくてはならない。だが、果たして、精霊ボブは救済を望んでいるのか？

モーガンとマイはマイの強豪な敵から身を守るため、ハリーに保護を求め、彼の元で避難することに。２人はなんとか無事にハリーの場所にたどり着いたものの, 突然パワフルな呪文で縛られてしまう。ハリーは呪文が彼らを死に追いやる前に彼らを救済する方法を見つけなければならない。

ハリーとマーフィは元ギャング団メンバーのミステリアスな死因を突き止めるために共に協力しなくてはならない。男は一番近い湖から何マイルも離れた乾燥した街中で溺死していたのだった。一方、マーフィの父親が街を訪れていた。彼は娘の職場でフリーランスのコンサルタントとして働くハリーのことをあまりよく思っていない。